書こう書こうと思って時間が経ってしまったのでさりげなく呟きます。
◯二つの本番について
先月は舞台に恵まれ、アクロス・ザ・ユニヴァース・ウインドオーケストラの第10回記念演奏会に参加させていただきました。ジョイントのゲスト指揮者とはいえ、お互いが知らない中で短時間に一つのものを作り出すというのは、知らない学校に転校していくようなもので、しかも急に学級委員長になったような気分です。
自己紹介、そしてお互いの壁を払いながら前に進む作業。なかなか貴重な時間を過ごせました。フェスティバルバリエーションという高い難易度の曲を演奏しきるというのは誰にとってもチャレンジだったかとおもいます。
もう一つは12年の歳月を越してきた中澤酒造さんでの酒蔵コンサート。毎年2月にある演奏会ですが、絶え間なく続けることの大切さと皆様のご支援や、毎年本番を楽しみにしてくださるお客様あっての演奏会だとおもいます。
◯表現するって難しいです
フランス留学をされていたサックス奏者の菊地麻利絵さんのコンサートを聞きました。留学前とは格段に変わった表現力、そして何より音の柔らかさに驚きました。日本でのクラシック音楽の土壌、とくにプロフェッショナルな演奏家として生きていくのはこれからが大変な道のりなのだと・・・。プロアマ問わずに日本の音楽活動はそれなりに盛んな国です。しかし文化として、受け取る側の意識としては諸外国に比べて成長していません。その中で聴衆を感動させ何度も足を運べるような芸術・エンターテイメントを提供できるのか、全てが一体化しないと成り立たない難しい世界なのだと感じます。
◯何を残し何を表現するのか
常に葛藤です。過去に遺された情報や材料から新しいものを生み出す作業。数百年の歴史を紐解き表現するには時間がいくらあっても足りません。自分にあと何年、何時間あるのかというような無駄な不安感や焦燥感に追い立てられます。それでも表現欲を満たしたいという渇いた欲望を満たすために準備し、挫けそうになってそれから、そこに光が舞い降り前に進む。
いつまでもどこまでも満たされないものなのでしょうね。
今があるのは10年前の自分があるおかげ、10年後の自分があるのは今を頑張る必要があるのでしょう。僕は10年前からあまり変わりません。過去抱えていた悩みや不安、孤独・葛藤は今も形を変えながら僕のカンフル剤にもなり、一つの逃げられない鎖にもなっています。
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