フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ / 吹奏楽のための序曲 ハ長調 作品24 Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy / Ouvertüre für Harmoniemusik in C-Dur op. 24
吹奏楽の為の序曲はすでに出版されているのであるからワザワザ新しく書き直す必要はないのではないか?というお話をいくつかいただきました。確かに・・と思いつつ自分なりの見解を書き記そうと思います。
〇なぜ?わざわざ書き換え??
メンデルスゾーンが元々書いたのはノクトルゥノ(夜想曲)として11人の編成の管楽器奏者の為の曲でした。それを「当時の」吹奏楽的な編成に書き換えたのがこの曲です。
最終的には23本の管楽器と打楽器の形態になり、「ハルモニームジーク (Harmoniemusik) のための序曲」と名付けている。以上WikiPediaより。
さて、当時のこの曲を振り返ると、クラリネットはC管およびF管、トランペットもC管です。ホルンはF管とC管を使用しており、イングリッシュバスホルンと バセットホルンを利用しています。
もう現在の編成や楽器だと再現が難しいんですよね。なので市販されている吹奏楽版というものも現代の編成で再現できるような仕様に「アレンジ・トランスクリプション」されています。
〇そもそも原曲にこだわりがあったのか
メンデルスゾーンが当時の編成に応じて、ノクトゥルノ、ハルモムジーク、ピアノのための連弾編曲という手を加えていることを考えると作曲者自身は曲に思い入れがあるものの編成については厳密なこだわりはなかったのではと類推できます。
〇すると自分が取り組むアプローチとは
一度、分解してノクトゥルノを原点であり原典と解釈します。ノクトゥルノを基に現代編成に蘇った編成だとどのようなアプローチになるだろうかとう興味から再編纂を行った次第です。当時の吹奏楽の編成では使われなかったティンパニだっていまなら使うと思うし、サックスもユーフォニアムも必要不可欠だろうと思ったのです。
なかなか硬い文になってはしまいましたが、個人的には極めて原典・原点を忠実に参照して現代での響きを最大限に生かせるアイデアにしたつもりです。
原曲に入ってない楽器があるじゃないか、余計な楽器が増えたという意見もあるかもしれませんがラーメンやカレーのようなものでして、本家とはちょっと異なるがちょい足ししたら案外美味しい・・という魅力の再発見になると嬉しいのです。過去にも編成を変えたり改訂を繰り返す有名作曲家が多数いますし、メンデルスゾーンも今の日本にもし来ることがあれば最適な編成を見出すと思います。
〇こんなアレンジでした
吹奏楽器は今でも日進月歩しています。特に吹奏楽の編成にサキソフォーン・ユーフォニアムが加わったことが大きな転換期なのではないかと思います。古楽の時代に比べて個性的な音色や楽器は減ったかもしれません。海外では作ソルン系の楽器を大事に使っている楽団もあるそうです。こと日本においては、ファゴット・サックス各種・ユーフォニアム・コントラバス(1-2台)というのが標準編成だと思ったのでこの試みは良い効果をもたらしたと思っています。
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