吹奏楽で交響曲とはこれ如何に!?という
お話ですが・・・
バーンズ/第3交響曲
Third Symphony Op. 89 (1995)
James Barnes (1949-)
作品89
ジェイムズ・バーンズ
バーンズの交響曲を取り上げます。吹奏楽
で交響曲の題名がつく作品は数多くありま
すが、その多くがテーマ性を伴った表題音
楽の場合が多いです。
交響曲第1番「指輪物語」/ヨハン・デ=メイ
交響曲第1番ギルガメッシュ/B.アッペルモント
交響曲第2番「キリストの受難/F・フェルラン
バーンズの交響曲は途中に亡き娘への葬送の
楽章がありますが、純音楽でかつ交響曲の王
道を踏まえた作品なのでは!と思います。
まず4楽章構成です。
I.Lento
II.Scherzo.Allegro moderato
III.(for Natalie)Mesto
IV.Allegro giocoso
1楽章アレグロモデラート
モーツァルト時代からの交響曲の王道は1楽章
のソナタ形式。作曲者も書いている様に形式は
意識して作られている。
調は感じづらいがC調。ジャズで使われるディミ
ニッシュスケール・・短三度音階といわれる音階
��めまぐるしく変わる拍子やテンポ感
2楽章はスケルツォ
ベートーヴェンの交響曲からはメヌエットに代わ
ってスケルツォ形式も多くなり、この時代から
2楽章と3楽章の入れ替えての構成も・・・
��調・・・1楽章からの近親調
ちなみにスケルツォは3拍子が基本。今回はマーチ形式
この場合のスケルツォは【滑稽な・皮肉な・諧謔】の
意味合いではないかと。どこか間が抜けているにも関わ
らず、冷酷さや皮肉さが見え隠れ
3楽章メスト
この1楽章のみテーマ性を感じさせる。mesto悲しげ
な・・標題も悲しげに・・各ソロもdoloroso(伊)
ドロローソ【悲しげに】
��♭とB♭。途中で鳴り響く音楽は賛美歌いや鎮魂
歌であろう。出来る限り明るくやさしく・・・でも
これはレクイエム。悲しみを隠すこともできない
lentoからほんの数小節織り込まれるアダージョは
まさしく悲しみの葬送曲。
4楽章アレグロジョコーソ
��長調-1楽章と同じ意味の調へ戻る。
これも交響曲の中では王道だった手法
ホルンのファンファーレで始まる。
5度の跳躍のファンファーレ・・・実は効果的!
STARWARS,SUPERMANも目立つファンファーレは
5度系の跳躍です。
各楽章の主題もちょっと顔を出しフィナーレに
向かって大きく盛り上がります。
繰り返し主題が奏でられ、多分一番言いたいで
あろうバーンズの定番が出てきます。メロディ
と細かく動く対旋律。
Ex.アルヴァマー序曲、交響的序曲
最終部には亡き娘への賛歌としてのアレルヤが
金管楽器で歌われます。
��あくまでも僕の想像ですが・・)
形は変われど、古典的な交響曲の手法に沿って
作られたこの曲は、まだまだ調べる余地も言い
たいこともたくさんあると思います。
詳しい事はまだ研究中ですが、交響曲としての
形を大変意識して作られていることは確かです。
ここに書ききれない発見や秘密もまだあります。
奥が深いんです。
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